
こんにちは、せこ住研代表の世古 隆伸です。
連載「せこ住研が大切にしている9つのこと」の第2回をお届けします。前回は「四方よし」という考え方をご紹介しましたが、今回は私たちが家づくりに向き合う姿勢を象徴するテーマ――「数を売るな、幸せを売れ」についてお話します。
一生に一度の買い物に向き合う
工務店という仕事は、どうしても「何棟建てたか」「どれだけ売上を伸ばしたか」という数値に目が向きがちです。確かに企業としての成長を考えれば、それも大切な指標のひとつでしょう。
しかし、お客さまにとって家づくりは一生に一度の大きな決断です。そこに「数をこなす」ことを優先してしまえば、結果としてお客さまが置き去りにされてしまいます。大量生産のブロイラーのように、次から次へと建てていく家づくりでは、お客さまの人生に寄り添う住まいは生まれません。
一棟一棟に耳を傾ける
せこ住研では、どのご家庭の住まいも「世界に一つだけの家」だと考えています。だからこそ、最初のヒアリングから設計、施工に至るまで、できる限り丁寧にお客さまの声を聞き取ります。
「こんな暮らしをしたい」「ここにこんな空間が欲しい」という小さな希望も、住まいの形に反映していきます。その積み重ねが、ご家族にとっての“幸せな住まい”を形づくるのです。
売るのは家ではなく「暮らしの喜び」
私たちが本当にお届けしたいのは、単なる「家」という箱ではありません。そこに住むことで得られる安心感や心地よさ、家族との思い出を重ねていく喜び――そうした“暮らしの幸せ”そのものをお届けしたいのです。
そのためには数を追いかけるのではなく、一棟一棟を大切にし、真心を込めてつくる姿勢を貫くことが欠かせません。
おわりに
「数を売るな、幸せを売れ」という言葉は、私たちが迷ったときに必ず立ち戻る原点のひとつです。
企業としての利益を追う前に、お客さまが心から喜び、長く安心して暮らせる家を提供する――その積み重ねこそが結果として地域の信頼や次の仕事につながると信じています。
次回は「小さくても長く続く会社を目指す」というテーマで、私たちが会社経営に込めている想いについてお話します。どうぞお楽しみに。
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