私たちが大切に使ってきた「無垢」。「無垢」には、「けがれの無く清らかなこと、純粋なこと、まじりけの無いこと」という意味があります。
けがれの無い空気、まじりけの無い材料、純粋にいい家を作りたい。せこ住研の家には、そんな私たちの家づくりの思いが詰まっています。
シックハウス、耐震偽装、欠陥住宅…有形無形のトラブルが多い業界ですので、正直な家づくりでお客様に安心をお届けしたい。そんな願いを込めて、2020年にはせこ住研の新築部門を“けがれ無き家Muku”とネーミングしました。
少し大げさに感じる名前ですが私たちの無垢の素材にこだわった家づくり、空気のキレイな家づくり、嘘偽りのない家づくりを表しています。 “けがれ無き家Muku”は物心両面で無垢な家づくりをする。という私たちの決意です。
新築の家は素敵ですが、無垢材で出来た家には時を経るごとにより一層深みを増します。芯までしっかり無垢材ですので、傷ができても下地が見えるようなことは無く傷もまた味わいになるのです。経年価値という言葉がしっくり来ます。
イギリスでは、新しい家より古い家の方が価値があります。築200年経った家なら、これから先200年は使えるだろうという価値観です。
無垢の木も同じで、しっかりとした雨仕舞いをすれば何百年でも使えます。本物の木の家作りは社会からゴミを減らし、お施主様から経済的な負担を減らします。
せこ住研の家づくりに使用する木材の量は、一般的な在来木造住宅のなんと4倍近くに上ります。たくさんの木材を使うので、まずは家の骨組みになる柱や梁など構造材に近場の木を使うことにこだわりました。
ただし、たくさんの品質の良い無垢の木を適正価格で使用するには、山が木を売りたい時にたくさん買い付けて、自社で乾燥させる場所が必要になります。
そこで当社では、自社で木を天然乾燥させるための木材倉庫を用意しました。プランが出来たらプレカット工場に材料の調達から構造材の組み方まで丸投げするのが業界の主流ですので手間のかかる珍しい取り組みですが、材料が見える安心感は多くのお施主様に評価いただいています。
せこ住研ではこの他にも、アメリカ、ロシア、ラオス、アフリカなどで生産される木も適材適所時々で用意します。
お値打ち品を買い付けるのでその時にしか出会えない木材もあり、またそれが無垢の木の家をより個性的にしています。
木は山から伐採してから使えるようになるまで、天然乾燥で2~3 年はかかります。つまり天然乾燥の木を使った家を建てる場合、最低数年は木をストックする必要があります。
発注すればすぐ建材が届く時代に自社で管理した天然乾燥の木を使うというのは希少な取り組みといわれます。また契約後に急いで良い材木を揃えようと思うと、その分高いものを買うことになります。
そこで私たちは、自分たちで木をストックします。お客様は良いものをお値打ちに手に入れることが出来て、山も売りたい時に木を売れるからうれしい…ちょっといい話だと思いませんか?
実は私たちがあえてこうした手間をかけるのは、自社に木があれば実際に木を見ながら「この柱はここに使おう」「この木は良い敷台になるなあ」など木を適材適所につかう(木配りといいます)ことが出来るからです。
せこ住研では、合板を使わない本物の木である「無垢材」での設計で空気のきれいな空間をご提案します。
建物だけでなく設計の段階で細かい納まりを考えた家具類なども「無垢の木」でデザイン・施工する事でよりクリーンで統一感のある家造りになります。
社内にある木工所では、これら無垢材をつかって私たちがデザインする造作家具が大工職人の手で形となっていきます。
このように、当社がたくさん使う無垢材だからこそ、一貫した無駄のない作業を行うことでコストを減らす努力をしております。