
こんにちは、せこ住研代表の世古 隆伸です。
連載「せこ住研が大切にしている9つのこと」の第4回をお届けします。前回は「小さくても長く続く会社を目指す」という当社の考え方をご紹介しましたが、今回は工務店が家づくりを行う上で絶対になくてはならない職人への想い――「職人の価値に敬意を」についてお話します。
工務店の価値に敬意を
せこ住研は創業以来30年以上、
「住まい手にとって本当に良い家とは何か」を追求し続けてきました。
まだ高気密高断熱が一般的でなかった頃、
同業の多くが見向きもしなかった時代から研究をはじめ、
シックハウス症候群が社会問題化する前から自然素材を使う意義を伝えてきました。
無垢材で耐震性をどう確保するか、
湿度変化にどう対応するか、
見えない部分こそ家の寿命に影響することを、一つひとつ丁寧に検証してきました。
民間工務店としては三重県で唯一、
国土交通省のモデルハウスに採択されたことも、
こうした地道な研究の積み重ねの証です。
そして今は、GX住宅(グリーントランスフォーメーション)へと歩みを進め、
より持続可能で快適な住まいを探求し続けています。
◆どれほど良い設計でも、職人の技術がなければ家は完成しない
しかし、どれだけ良い考えや理念があっても、
どれほど優れた図面を描いたとしても──
家づくりを「本物の形」にしてくれるのは、現場の職人さんたちです。
木の癖を読む大工さん、
壁の仕上がりを左右する左官職人、
断熱や気密の丁寧さが家の性能を決める専門の職人さん、
電気・設備・板金・瓦…
数えきれないほど多くの職人の手仕事が重なり、
初めて一つの家が完成します。
図面には書ききれない“わずかな調整”や“経験から生まれる判断”は、
職人さんだからこそできる仕事です。
せこ住研は、どんなに工法や材料が進化しても、
家づくりの中心には必ず「職人の技術」がある
という考えを変えるつもりはありません。
◆私たちは、敬意を持って職人さんに仕事を依頼しています
私たちが誇れるのは、最新のスペックや研究だけではありません。
長年信頼を積み重ねた職人さんたちと、
互いに誇りを持って家づくりができていることです。
「いい仕事をする人には、いい仕事が集まる」
これは現場で生きる職人さんの世界で昔から言われてきた言葉です。
せこ住研が大切にしているのは、
職人さんの技術と姿勢に最大限の敬意を払い、
お互いを尊重しながら同じ方向を向いて家づくりができる関係を築くこと。
その積み重ねが、住まい手にとっての安心や快適につながり、
結果として“本当に良い家”へと結びつくと信じています。
次回は「経営に特効薬なし」というテーマで、当社が会社として事業を行う上での原則のような考え方についてお話します。どうぞお楽しみに。
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