
こんにちは、せこ住研代表の世古 隆伸です。
連載「せこ住研が大切にしている9つのこと」の第5回をお届けします。前回は「職人の価値に敬意を」という当社の考え方をご紹介しましたが、今回は安定した会社経営を続けるために私自身が持ち続けている信念――「経営に特効薬は無し」についてお話します。
“うまくいかない時期”は必ず訪れるもの
家づくりの現場と同じで、会社経営にも波があります。
順調だったことが突然うまくいかなくなることもあるし、思い描いた通りに進まない時期も必ず訪れます。そんなとき、人はどうしても「新しいことに逃げ場をつくりたくなる」ものです。畑違いの事業に目が向いたり、極端な方向転換を考えてしまったり…。
(頭皮の件でも現実逃避したくなるのは同じですが…笑)
しかし、せこ住研は30年以上、住まい手の暮らしを支えるために積み重ねてきた会社です。迷った時こそ足元を見ることが大切だと、私たちは実感しています。
答えは“今やっている仕事”の延長線上にある
経営に魔法の一手はありません。
新規事業やまったく違う分野に活路を求めたくなる気持ちは分かりますが、結局のところ、長く成果を生むのは「自分たちが向き合ってきた仕事」を徹底的に磨き続けることだと思っています。
もちろん、新しい挑戦がすべて悪いわけではありません。
ただしそれは、“目が出なくても当然”という気持ちで、地に足をつけて取り組むべきもの。
逃げ道として始める事業は、会社もお客様も幸せにしません。
だからこそ私たちは、家づくり・施工品質・アフターメンテナンスという、自分たちが磨き続けてきた分野にこそ答えがあると考えています。
特効薬を探すより、積み重ねを続ける会社でいたい
「経営に特効薬は無し」。
これは私が社長を続けている間、ずっと胸に置き続けたい言葉です。
派手さはなくても、目の前のお客様の暮らしを守る。
新築後もずっと快適に住める家をつくり続ける。
困ったときにすぐ駆けつけ、手を動かし、責任を果たす。
こうした日々の積み重ねこそが、せこ住研の価値そのものです。
これからも、家づくりとアフターメンテナンスを地道に追求し続ける会社でありたい。
それが、30年、そして次の30年へとつながる力になると信じています。
次回は「営業マンを置かない」というテーマで、当社が敢えて営業マンを置いていない、その理由についてお話します。どうぞお楽しみに。
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