5.3m の太鼓梁が魅せる吹抜け
松阪市
回遊性のあるLDKにはカウンターを備えた畳コーナー。
LDKを横断する5.3mのタイコ梁はダイナミックな見た目はもちろん、大きな断面積で構造の強化にも一躍買っている。
車二台分が駐車できる下屋。雨に濡れずに玄関へアクセス出来る
土間からもフローリングからも直接アクセスできる土間収納。建具の大きさを工夫して出来た空間に、ケヤキの一枚板で特別な個性を持たせた。
二階設けられたパソコンカウンター。横には屋根裏空間を活かした納戸を作った。
建築概要
敷地面積 | 251.02㎡(75.9坪) |
床面積 | 1階80.71㎡(24.4坪) 2階39.17㎡(11.8坪) 計119.88㎡(36.2坪) |
この家を設計した人
設計士のコメント
農協が売主の敷地は、大き目の敷地面積、低く設定された建蔽率・容積率によって家庭菜園やガーデニングを楽しめるという明確なコンセプトが見える。また、団地内には共同の畑も存在し、ヤギも飼われている。
基本的に敷地に対してゆとりある設計を求められており、施主様の希望であった家と一体感のある二台分の駐車や、ウッドデッキは建蔽率の範囲におさまるよう慎重に計画した。
玄関の土間収納は土間からアクセスする計画だったが、建築途中に施主様より靴を履かず(フロアレベルでも)土間収納に出入りしたいと要望があった。どのようにするか頭を悩ませたが、建具を一本引きから二本引きにすることで床と土間両方からアクセスできるようにした。ただ床をつなげるだけでは面白くないので3.5mほどあるケヤキの一枚板をつかうことで玄関が特別な空間となった。
玄関から畳スペースを通ってリビングへと続く表動線と、水回りを通って寝室へ向かう裏動線は、キッチンを中心に回遊性をもたせた。裏動線にはパントリー、ファミリークローゼットを配置することで家族のスタイルにあった一棟となった。