風流な平屋

津市

風流な平屋

シンプルな寄棟の外観と、拘りつくした室内空間の平屋

解放感と籠り感のバランスが絶妙なリビング。基準フロア高さのダイニングキッチンと、35cm下げて外部デッキと緩やかにつながるリビング、ベンチくらいの高さ(38cm)まで上がった使いやすい畳スペースと、目線が変われば気分も変わる。

LDKの色調は施主様が大切に使っていたブビンガのテーブルを中心に、色味の濃い木材を合わせることで全体の雰囲気を調和させた。今回の床材は無垢のオーク材15㎜に桧の下地材15㎜を合わせている。

キッチンはせこ住研のオリジナル。本物の無垢の木と、ステンレスで出来でいるので空気を汚さず、長く使える。

屋根に大きく開口を採ったデッキスペース。
シンプルな屋根形状とプランニングを両立させるための偶然の空間が主役級の居心地のいい空間に。使用用途を考えてタイル仕上げとしている。

背面の壁にアクセントを入れた寝室とウォークインクローゼット。

子ども部屋には作り付けのカウンターと、桜色の和紙畳が印象的なヌック。
ヌックはベッドスペースとして使用する。

人造大理石のカウンターと無垢材のキャビネット。扉右下の開口はゴミ箱として使用するため。

脱衣スペースは洗濯、干場、収納スペース、ガス乾燥機上のカウンターはアイロンがけなどほぼこの一部屋で完結できる。

今回は木製のガレージを同時施工させていただいた。
住宅の屋根と連続性のある佇まいになることを意識した。

建築概要
敷地面積493.06㎡(149.15坪)
床面積1F130.01㎡ (建築面積154.95㎡) 

この家を設計した人

世古 隆伸
世古 隆伸

代表取締役 / 一級建築士

建築の最小単位「家」には無限の可能性があります。 お客様とともに資産になる家づくりをしてきたいと思います。

設計士のコメント
シンプルな寄棟の外観と、拘りつくした室内空間の平屋。 施主様の希望により屋根形状はシンプルな長方形としたが、プランニングを進めていくうえでリビングの庇が深くなり室内が暗くなってしまうので屋根に開口を取ることにした。 また室内では結婚時に手に入れたブビンガのテーブル板の馴染むように濃い目の木を選択。 また床のオーク材はせこ住研の独自ルートで手に入れた幅広かつ長尺のもの。結果いつもの家の色味とは少し異なるがどのような時も安易に合板を使わず無垢材のみで家づくりを行うポリシーを貫いた一棟となった。