和照明が魅せる吹抜と隠れ書斎のある家
多気郡
本格的な和室が似合うLDK空間と、籠れる隠れ家的書斎を現代和風に取り入れる
こだわりの和照明はサイズ、取付高さを調整することで吹き抜けがリズミカルに。
太鼓梁・平梁・登り梁に八寸通し柱で組む空間はより安定感のあるものに。
杉の格天井の玄関。床は白洲三和土を使用。式台付きで襖からは直接和室へ出入りできる。
左のガラリ付引き戸からは土間収納へ続く。
杉竿縁天井がきれいな和室。床板には一枚物のブビンガ材を使用。リビングとの間は格子戸とし雲竜柄の和紙を貼った。畳には「い草畳」を敷いた。
全て源平杉で仕上げた書斎は二階フロアより床を40cm下げて天井高さを確保。
カウンターをモンキーポッドに、また、照明、収納棚の金物もブラックに統一しワイルドなイメージに。床面積に入らない高さ1.4mまでの収納(写真左)は趣味のギター置き場に。
建築概要
敷地面積 | 330.58㎡(100.18坪) |
床面積 | 1階87.77㎡(26.6坪) 2階38.01㎡(11.52坪) 計125.78㎡(38.11坪) |
この家を設計した人
設計士のコメント
隣にアパートが建っている立地で、アパート側には極力窓を設けずL型の間取りで視線を遮ることに。それにより出来たL型デッキはリビング、寝室からも出られるようにしました。
木に詳しいお施主様で玄関や和室は「THE 和風」をご希望だったのでとことん「和」にこだわり玄関天井には杉の格天井、和室天井には竿縁天井仕上げとしました。
玄関からも直に入れる和室は新壁仕上げとし絞り丸太、障子でさらに和空間を引き立たせます。続くLDKは約20帖。和照明が似合う吹き抜け空間とし、アクセントに使用したラオス松の壁がヒノキの板張りと良く合います。
1階寝室はウォークインクローゼットの奥に配置しプライベート空間を確保することによりリビングの音を気にすることなくゆっくりと休むことが出来ます。また水廻りにストレートに行けることで将来も安心です。
2階には屋根勾配を活かした隠れ書斎。あえて物入の奥に配置したのは音楽が趣味のお施主様が気兼ねなく籠れるように。2部屋の洋間とトイレにも気兼ねなく使えます。
外観からは想像できない面白い空間が出来あがりました。